チーム力向上のためのチームビルディング

中小企業であれ大企業であれ、複数人が一つの組織で働き、最大の成果を生み出すためにはチーム力を高めることが重要となります。

一人ひとりが頑張ることももちろん重要ですが、一人ひとりの力の足し算を脱し、掛け算で効果を高める経営にしていくためには、継続的なチーム力の底上げが大切となってきます。

今回は、チーム力向上のためのチームビルディングという内容で、チームを考察していきます。

 

チーム力を発揮することは企業経営にとって以前から重要なテーマですが、近年よりその重要性が増しています。今の時代はVUCAの時代と言われており、外部環境の変化が激しく、ビジネスのスピードが速い時代となっています。そんな時代だからこそ、チームメンバーの英知を集め、チームで変化に対応して、課題を乗り越え成果を出していくことが必要です。

では、成果を出すことができるチームというのは、一体どのようなチームなのでしょうか。

その要件として、まず最初に挙げられるのが、「全員が積極的にチームに参加する」ことです。一部の人が積極的、大多数の人が積極的な人についてくだけ、チームなんて関係ないと枠をはみ出すひとも一部存在、といったチームでは、十分な成果を生み出すことはできません。チームメンバー全員が積極的にチームをリードするという意識のあるチームが高い成果を生み出すことができます。

そして、「全員がチーム視点である」ことも必要です。目線が下がり自分のことだけを考えるメンバーが多いと、チームとして最大の効果を生むことはできません。目線を上げてチーム全体を見る意識を持つことが大切です。

さらに、「相互フィードバックを積極的に行う」ことも大切です。仲良しで和気あいあいとしているチームは、仲良しでいることが目的になってしまい、意見の相違があっても見て見ぬふりをしてしまうことがあります。これではチームで成果を生むことはできません。耳の痛い意見も含め、お互いの考えをしっかりと伝えあい建設的な議論ができるチームこそが、成果を最大化できるのです。

これらの要件を満たしつつ、「常に変わりながらアクションをし続けられる」チームになることが、圧倒的な成果を生み出すことにつながります。最初にチームで決めた目標や行動などが固定化し、環境が変化しているにも関わらずそれに固執するチームではいけません。環境の変化に合わせ、常に目標や行動をアップデートできるチームを目指しましょう。

 

それでは、個々のメンバーは、チームにどのような意識で関わっていけばいいのでしょうか。

まず重要な意識は「I,You,Weのチーム視点を持つ」ということです。I(私)の視点は、“私はいま何をしているのか”という自分の担当している部分のみを見る視点ではなく、“チームの中の私はいま何をしているのか”という視点を持つことです。Youの視点は、他の人達の行動に関心を持つこと、Weの視点はチームの目標に常に意識を向けることで、これら3つの視点を常に複眼的に持つ姿勢が重要です。

そして「シェアド・リーダーシップ」という意識も非常に大切です。チーム全員が何らかの場面でリーダーになるという意識でチームに関わる意識のことで、その意識があれば場面によってリーダーが入れ替わり、チームの力を最大化することが可能となります。

さらに、「動的視点を持つ」ことも意識する必要があります。チームは常に動き続け、変り続けるという前提に立ち、昔の決め事(過去)へ向かってチームを最適化するのではなく、未来(目標)へ向かってチームを最適化する意識を持ちましょう。

 

 また、チームビルディングを進めていくためには、「心理的安全性」が非常に重要です。チームメンバー全員がチームへ積極的に参加するためには、チームやチームの成果のために必要だと思ったことを素直に口にしたとしても、対人関係にリスクが生じない環境=心理的安全性が必要です。また、心理的安全性の高いチームは、高い生産性と高い収益性につながることも、調査から実証されています。

 かながわサポートセントラルチームでは、チームビルディング研修など、企業研修などにも対応していますので、ぜひお問い合わせください。K.U